アートアンドパートのサービスは、大きく「コンテンツ制作」「運営サービス」「音声ガイド機器販売・レンタル」」の3つになります。それらが三位一体となって、初めて最高の音声ガイド体験を実現することができます。 利用者にいかに満足していただけるかという視点と、音声ガイド導入の効果をいかに最大限実現するかという2つの視点から丁寧なコンサルティングを行っていきます。

3サービス概念図

1. コンテンツ制作

展覧会などの専門性の高いプログラムから、エンターテイメントや企業のイベントのプログラム、また外国語や子供用のプログラムなど、様々なコンテンツを制作しています。またお手持ちの原稿のリライトや、翻訳のみのご依頼も可能です。

アートアンドパートにおける音声ガイド・コンテンツの制作とは、企画・構成・執筆・ナレーターの選定・演出・録音・サウンドデザインまですべてを含みます。コンテンツの制作は、皆様が、利用者とどういったコミュニケーションをとりたいのかを明確にするところから始まります。アートアンドパートの経験を積んだスタッフは、皆様が利用者と何を分かち合いたいのかを具体化し、最適なコンテンツのあり方をご提案します。

物語を語る脚本

美術館・博物館はもちろん、文化施設、ショールームなど、音声ガイドを必要と考えるお客様は、なんらかの専門的な内容、秘話などを来場者に伝えたいと考えています。アートアンドパートは、お客様の言葉を、語り手としての脚本に昇華していきます。専門知識のない人でもわかるように、さらに 音声ガイド全体をひとつの物語として語ることで、訪れた人の体験をより深いものにします。

多種多様なコンテンツ

一口に音声ガイドといっても、子供用プログラムやエンターテイメント・プログラムなど、その構成や演出は多岐にわたります。一人のナレーターが淡々と話すオーソドックスなスタイル、関係者や専門家のインタビューを交えたドキュメンタリースタイル、演劇的な物語仕立て、家族で楽しむファミリー・プログラム、そして音や音楽を楽しむものまで、様々なプログラムを手がけています。

印象的な演出―声とサウンド・デザイン

音声ガイドにおいて、声 そしてサウンド・デザインは、最も重要な役割を担っています。せっかく良い脚本ができても、それを読むにふさわしいナレーターを選ばなければ意味がありません。また、専門性の高いプログラムを、一般の人々に飽きることなく楽しんでもらうためには、印象的な演出が必要です。アートアンドパートは、それぞれの脚本を表現するのにもっともふさわしい語り手の選定から、音楽や効果音までトータルに演出することで、音声ガイド体験を特別印象的なものにします。

身体運動を伴う聞き言葉

音声ガイド体験とは、歩き、立ち止まり、目で見ながら聞く、という、ある特定の身体運動を伴うものです。ただでさえ頭にすっと言葉が入ってこない状態のなかで、漢字とひらがなが交じり合う日本語の説明を耳で聴き理解するのは容易ではありません。アートアンドパートは、展示品、歩数などの現場の状況を細かく検討しながら、目の前のものから目が離れないよう、構成、言葉、長さ、演出を考えていきます。録音された音声ガイド・コンテンツは、実際の現場を歩きながら再度確認され、最終調整が施されます。

導入実績 1

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MIHO MUSEUM
  • 施設:MIHO MUSEUM / 1998年導入 (MIHO MUSEUMWebサイト
  • 提供サービス:コンテンツ制作/機材販売
  • 音声ガイドのポイント:作品解説だけでなく、建築を手がけたI.M.ペイ氏をはじめ、世界有数の研究者の方々のインタビューも盛りこんでいます。
  • お客様の声:当館の常設展は、古代文明に由来する作品を多く含みます。ニューヨーク・メトロポリタン美術館、大英博物館をはじめ、専門家の方々へのインタビューも交えた音声ガイドは、大変深い内容にまで及ぶもので、時代背景なども丁寧に解説しております。一日では聞き終わることはできませんので、特にご興味のある作品についてお楽しみいただければと考えております。美術館は、四季折々の季節によって、また、一日の時間の推移のなかでも、その表情を変えていきます。何度でも美術館にいらしていただき、まだお聴きになっていない解説をお楽しみいただければ幸いです。(学芸部:東 容子氏)

導入実績 2

ポーラ美術館画像
ポーラ美術館
  • 施設:ポーラ美術館 / 2002年導入 (ポーラ美術館Webサイト
  • 提供サービス:コンテンツ制作
  • 音声ガイドのポイント:いつでも新鮮味をそこなわないように企画展にあわせてガイドの内容を更新しています。
  • お客様の声:ポーラ美術館の絵画のコレクションは、華やかな女性像や、色鮮やかに光にあふれる自然を描いた風景画を数多く含み、コレクターであり、ポーラ・オルビスグループのオーナーであった鈴木常司(1930年-2000年)の美意識が反映されています。見ているだけで明るい気持ちになる作品ばかりなのですが、音声ガイドと共に鑑賞すると、作品に対して一層親しみと魅力を感じることができるのではないでしょうか。音声ガイドの内容は、絵画、彫刻、工芸、化粧道具などの作品解説と作家解説のほかに、美術館の建築、箱根の自然、絵画の技法についてなどのコンテンツもご用意しています。企画展にあわせてガイドの内容を更新し、いつでも新鮮味をそこなわないように工夫しています。おかげさまでご好評いただいており、リピーターの来館者の方には、音声ガイドをかならずご利用なさる方も多いようです。(学芸部:今井 敬子氏)

導入実績 3

サントリー美術館画像
サントリー美術館
  • 施設:サントリー美術館 / 2007年導入 (サントリー美術館Webサイト
  • 提供サービス:コンテンツ制作/機材レンタル
  • 音声ガイドのポイント:キャプション等で伝えきれない、作品が生み出された背景や取り巻く社会現象、また作家が作品に託した想い、意義などを盛り込んでいます。
  • お客様の声:展覧会で一番大切なのは、作品を自由な気持ちで鑑賞していただくことだと思っています。ただ、展覧会を企画・準備していく段階で、作品が生み出された背景や取り巻く社会現象、また作家が作品に託した想い、今ここに展示している意義など、言葉でお伝えしたいたくさんの事柄が出てまいります。展示には個別解説が表示してありますが、時にそれは、読むことに囚われ、作品と対峙する十分な時間の妨げとなる危険性もはらんでいます。音声ガイドは、情報が耳から入ることによって、これを解決してくれるツールと位置づけています。音声ガイドによって、一歩踏み込んだ、ちょっとしたエッセンスを持ち帰っていただければと願っています。(学芸副部長 土田 ルリ子氏)

2. 運営サービス

音声ガイドの貸出業務は直接来館者とコミュニケーションをとり、お声かけから、貸出カウンターの位置、貸出スタッフの効率的な貸出作業などが貸出率に大きく影響します。その施設の規模、導線を考慮して、最小のスタッフで最大の効果を出せる運営方法をアドバイス致します。また、運営委託も承っております。弊社による運営委託をご希望の方は、お問い合わせページにて、運営委託も希望する旨をご記入ください。

作業効率がよい貸出カウンター等の設置をご提案

音声ガイド機の貸出カウンターや返却口など、運営面の環境をデザインいたします。カウンターの位置だけでなく、充電器や返却口、備品などの置き方ひとつで貸出業務の効率は大きく変わります。より効率よく、そして利用者に満足していただけるサービスができる設営をご提案いたします。

丁寧なスタッフ研修で、満足度の高いサービスと貸出増加をはかる

音声ガイドの貸出スタッフの対応によって、来場者の施設での体験が良くも悪くもなります。弊社では、気持ち良く音声ガイドを利用していただくため、スタッフ研修を行っております。また、貸出増加にはスタッフのお声掛けによるところが大きいです。来場者へのお声掛けの仕方など、貸出増加に繋がるポイントを丁寧にアドバイスいたします。

作業効看板やサインなど、効果的なアピール方法をご提案率がよい貸出カウンター等の設置をご提案

サインの内容・設置場所は貸出増加に影響する重要なポイントです。音声ガイドの看板等のサインにどのような内容を載せるか、またそれらを会場でどのように設置するかを、お客様の施設にあわせて最適な方法をご提案いたします。

3. 音声ガイド機器(販売・レンタル)

快適な音声ガイド体験を実現するために、様々な音声ガイド機器を販売しています。音声ガイド専用機だけなく、ツアーガイドシステムや音声ガイドアプリなど、多様化するニーズに合った機械の導入をご提案いたします。また、ガイド機のレンタルも行っています。

展覧会だけでなく、イベントなどにもご利用いただいております。1日から年間契約まで対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

導入実績

彫刻の森美術館画像
彫刻の森美術館
  • 施設:彫刻の森美術館 / 2010年導入 (彫刻の森美術館Webサイト
  • 提供サービス:機材販売 / コンテンツ制作
  • 音声ガイドのポイント:選べる2種類のプログラム
  • お客様の声:彫刻の森美術館の広大な野外展示場には、近代から現代にかけての代表的な彫刻作品が約120点展示されています。そのコレクションをより楽しんでいただくために、2つのプログラムを用意しています。ひとつは、これらの作品についての解説を楽しめる『彫刻入門ツアー』。ロダンやヘンリー・ムーアなどの代表的な作品についての解説から、彫刻の歴史や技法などについてもわかりやすく紹介。また、テーマに沿ったミニツアーもあるので、散策しながら素敵な美術鑑賞を楽しめます。もうひとつは、お子さんやご家族で楽しめる『宝探しラリー~賢者の石を探せ!』。こちらは賢者の石を求め、言葉をしゃべる不思議な彫刻たちと会話をしながら、クイズを解き、館内をまわるゲーム性の高いプログラムです。主要なルートをたどりながら、彫刻の魅力に自然に触れていただける楽しい内容になっています。子どもたちの、はじめての彫刻体験にもぴったりです。 2つのプログラムとも、使用するのは使い勝手のよいペン型タイプの機器。ペンで地図上の作品やイラストを読み取ると音声が流れるというもの。ご家族や友だち同士で利用でき、野外美術館の散策が、より楽しくなること間違いなしです。さあ、早速気持ちのよいオープンエアーのアートクルーズに出かけましょう!(彫刻の森美術館)